落花-rakka-






薄月の月明かりが大地を優しく照らし出すなか
痺れるように甘い震えと、薫る香に酔った振りをして
何度も何度も、貴方を求めた。




「甘、・・ね・・・っ、ン―――・・」


そっと触れ合って
離れる唇
名残の銀糸

・・ッ、は・・ぁ・・


上がった息を整えながら、最後にもう一度だけ
背伸びをしながら口付けた。



「どうか、ご無事で―――」

「・・ああ、お前もな」


【蜜/甘×陸】

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