【椿】
這わせた舌を少しずつ下から上へとずらしながら、両手を押し当て必死に声を押し殺す、貴方をちらりと上目に見やる。
「・・ッ、・・・やっ、見・・ない・・でっ」
くすっ・・
「誰も、・・聞く者はありませんから。声、聞かせてください」
伸ばした片腕で口元を塞ぐ掌を?ぎ、紅く湿った唇へと己の指を這わせ、ゆっくりとなぞる。
羞恥に震える肌に触れ、僅かにかかった着物を静かに取り去りつくす。
「ここ、気持ちいいですか?」
ぷくりと色づいた蕾をちぅ・・と口に含み、舌先で転がしながら悪戯に聞く。
「・・ンッ、っ・・や・・あ・・」
「ふふ、気持ち・・いいんですね」
端から、まともな問答など期待していない。
雪のように白い肌。
肌の上に広がっていく、椿の花弁の様なしるし。
荒くなっていく吐息。
その吐息を直に感じる、己の指先。
「我慢せずに、出して下さっていいですよ?」
片手は常に、熱の籠った棹に這わせ。
果てるその時を今か今か、と待ちわびる。
純天然真っ黒な陸遜と、ご奉仕の快楽に戸惑いながらも悶え狂う我が君も萌えだなぁ・・と思った次第です、はい・・。半端なのは毎度でござりまする、すみませぬ。