あのコは、何も知らない。
【潔】
"・・ッ、く・・ァ・・ぃ、た・・ぁ・・あぁっ・・"
"もうちょっと、ほら・・あと少し―――"
頬の上に流れ落ちる、白銀の髪。
鈍い痛み。
動かない躯。
降り注ぐ声、重なる―――唇。
"孔明さ―――・・ま、ッ、ンンッ――・・"
"子龍、・・私の可愛い子龍・・"
引き裂かれるような痛みに耐えながら、己の名を呼ぶ声を聴きながら・・
「・・そう、こんな風に何もかも―――・・、奪われた」
瞳に映る、狂気に満ちた己の姿。
その瞳から零れ落ちる、温かな雫。
それはいつかの己そのもの。
"ぃ・・や、・・や・・めてっ・・"
"案ずることはありません。これもそなたの宿命"
揺らめく灯火に浮かび上がった白い肌。
囚われる腕。
閉じた太腿を容易く割る足。
口移しに流し込まれていく、液体。
"すべて、私に任せていればよいのです"
そういって、口を歪ませた貴方の―――・・
悪しき微笑み。
知らないなら、この手で教えてやればいい。
同じ痛みを、苦しみを、そして―――・・それに狂うという狂楽を .
「・・ぃ、た・・ぁっ・・抜い・・て・・ッ・・」
「痛い?まだ半分しか入ってないぜ?」
言いながら、指を這わせて、萎えた性器をその掌に包みこむ。
「ほら、感じろよ。」
棹を上下に擦り上げて。
暴いた胸板に舌を這わせて、淡い蕾を尖らせた舌で突付き絆しては甘く吸い上げる。
「孔明様直伝なんだからさぁ、もっと感じろよ。気持ち、いいだろ?」
無理矢理に髪を掴んで上を向かせ、その唇に玩具を咬ませて淫行に耽る。
ただただ天井を仰いで涙する瞳。
淫らな音の潤滑剤は割かれた己の生暖かい血。
「・・う、めい・・様・・・っ、ぁ・・・ぁ・・」
それでもその名を呼んだ。
いつかの自分と、同じ・・ように。
調教された趙雲と、それをその身で繰り返される陸遜。